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ブラジル小話 2005年10月 |
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2005.10 .30 ▲【ナナメ読み】 「キル・ビル」の美学@岡村淳日記 ジャーナリストのSさんから電話。ちょうど岡村淳さんの話題になり、「井上靖の氷壁ってあったでしょう。あれも、ザイルが切れたとか、そういうぐらいしかモデルになった事件と小説は関係ないけれど、やはりモデルとして明らかにされていますよね。書くほうだとこういう行為は当たり前だと思うんですけど、テレビドラマだと、そういう表明ってないんでしょうね。むしろドラマは、明らかに実際の事件がモチーフになっていても、実在の…と関係ありませんみたいな具合じゃないかな…」と話していたところ。 それから、もうちょっと突っ込んだところでは、「おしんファン」らしいSさんは、「あれは、おしんのリメークだよ。あの北海道の雪国の描写でねぇ…。それでブラジルとの対比でしょう。このあたりはやっぱり、橋田さんだよ。ただ、そうやって日本とブラジルを描くきっかけになったのは、岡村さんの作品が影響したとは思うけどね。最悪評価のガイジン2とか、普通はどうやっても、ブラジル中心になるから」という。 そうそう、それから岡村さんのインタビューがラジオで放送された。その中でNHK問題について、端的に言うと「問題意識を持ってこの問題に取り組んでいる人たちに、申しわけありませんという気持ちはない」とのご発言。いや、正直言って感動した。世の中と自分がどのようにかかわりあっているかを感じ取るのが、やっぱりジャーナリズムの原点だと思うから。もちろん、私の記事もそうやって「岡村さんのために」書いたわけじゃないものな。そういう互いを尊重した中から、記事が生まれた。そして、岡村淳さんがそう言っちゃうほど、世の中には「それで? 事件になれば(日本の大メディアが報じれば)アクションを起こしますよ」ってな当地日本語新聞のような態度が蔓延している。あるいは日本の警察の民事不介入みたいな態度か。興味深い話もいろいろあったけど、そういう部分で、非常に気持ちの良いインタビューだった。 2005.10.2 8 ▲【ナナメ読み】 温泉旅館に行くより別荘を買った方が、絶対に得だ!@散人先生 別荘のほうが安い…というのは、ブラジルの感覚でもそうかもしれないと納得するのだけど、別の視点もある。。つまり、「別荘を買っちゃうと、いつも同じ場所に行かねばならない。しかも、ムキになって無理やり行くことになる」(独身貴族M氏の持論)。ちなみにM氏は、同様のリクツで今まで、持ち家というものがなかった。「5年以上住むと、飽きちゃうんだよね」。そんな彼も、いよいよついに結婚して自宅を持つことになった。もっともその理由というのは、彼の残りの人生が5年になったから、というわけではないようだ。 2005.10.2 7 ▲【疑惑じゃないほうのNHK】 国内主要都市で2006年のW杯にはデジタル放送をスタートさせるとしているブラジルだが、実はどんな規格にするのかはまだ決まっていない。独自規格でがんばってきたのだけど、放送局側が待ちきれずに独自にヨーロッパ方式や米国方式を取り入れ始め、さすがにこれ以上独自規格で遅れるのはよろしくないってことで既存の技術を使うことになったみたい。そこで遅ればせながら?NHKが日本の方式をPRするロビー活動を展開しているようだ。27日付エスタード紙が報じている。それでその写真が、ハルとナツの試写会か何かのもので、主演の女優さんと橋田さんの並んだ写真。ブラジルの日本語新聞は、「若いころと比べて身長が縮みすぎ!」などと書いているが、この写真を見る限り、それほど縮んでいないみたいだ(履物の高さは考慮していない)。 2005.10.2 6 ▲【NHK疑惑】 あえて書いてみた いろいろな報道に接して事実関係の把握を試みたわけで、今後は、こうした部分から当事者の対話に入ると思っていたのだけど…。岡村淳さんのこの発言には、ちょっとガッカリ。無名の(無責任に)物言う大衆(NHKの受信料支払い拒否)というのは、彼と最も遠いところにある存在のはず。それ以前に、受信料の支払い拒否の増減という視聴者(あるいはNHK)固有の問題と、今回のNHK疑惑という(とりあえずの時点では事実認識という技術的な、かつNHKと岡村淳さん固有の)問題は、やはり別問題だ。この文面で察する限り、当の岡村淳さんもそこまで極端なマゼコゼの意見をお持ちではないようだけど。議論を尽くすこと、そのためにも対話のチャンネルを維持するという努力を積み重ねることは、重要だとおもう。ところでこちらは、岡村淳さんらしいお茶目さに笑った。 2005.10.2 5 ▲【NHK疑惑】 岡村淳さんから反骨者だと、お言葉をいただいた。恐縮です。でも、私には過ぎた言葉です。私は、こんなやつ(↓)なんですよ。 貴卑コラム「興味本位で皇室取材」 岡村さんには、取材を決めた時点で「岡村さんの気に入られる記事になるかどうかはわかりませんよ」と釘を刺しておいた。それぐらい、反骨とか反NHKとか、そういった動機とは遠いところから取材をスタートしたのが今回のNHK疑惑。ブラジルの日本語新聞が真相を調べないので、自分が調べようと思っただけなのだ。 もちろん、こんな風に中立の立場で取材したことを書いてみるのは、実際にそのとおりだったからであって、何も「8月末から連絡が途絶えていたNHKラジオの出演依頼が突然24日にあったので、念のために私の人となりを知っていただこうと疑惑記事のリンクをメールで送信させていただいたら、いつもと違って返信がこないのを心配しているから」じゃぁないですぞ。そんなことは、心配無用。何しろ岡村さんの作品の上映会の折、「そういえば、以前にラジオの出演の話がありましたけど、最近、連絡がなくなりました。この一件が理由でしょうかねぇ…」とNHKのサンパウロ支局長に話したところ、「嫌がっているのがわかったということでしょう(確かに当時は、やんわりとお断りなんかをしたのであったが、それでも相変わらず出演依頼が届いたりしたのだ)。そんな理由でNHKは、出演者を降ろすということはありません」と、キッパリおっしゃっておられましたからな。今なら、出てみたい…という気も、消極的ながらするのだ。わはは。 【追記】 「多分大丈夫だと思います」という連絡をNHKからいただいた。そういう仕事にひたむきなセクション(含・サンパウロ支局長の発言)も存在することは、やはり書いておきたい。それから当然、この疑惑に関して発言するわけじゃないです(そもそも、この疑惑に関しては報道されている事実の提示とその点を結ぶ線を構築する以外、私が関与する余地はない)。 2005.10.2 4 ▲【NHK疑惑】 「何を書いたらいいか分からないので伺ったら、NHKの方がブラジル移民を書きたい、とおっしゃる」@橋田壽賀子(Yahoo) ちょうど昨日、「これまではニッケイ新聞の報道ばかりを見てきましたが、これ以上の真相究明は、日本にでも行かない限り、橋田さんの脚本執筆の推移について、インタビューなどで明らかになった資料にあたるしかないでしょう」というメールを送ったばかり。 これで一応、資料収集約3ヵ月(延べではなく)、その後6ヶ月かけて脚本を執筆したことが明らかになったと言ってよいと思う。 このYahooにおける発言も、結局、NHKによる岡村作品の視聴が脚本執筆前である可能性を補強する(と同時に、橋田さんは無関係であるかもしれないという)資料といえそう。結局、NHKが橋田さんに提出した「企画と資料」の段階にどの程度、岡村氏の作品が絡んでいたかが焦点のままだ。この件で、脚本の著作権者である橋田さんではなくNHKが必死こいているのは、NHKの段階でパクリがあったからなのか? ちなみに制作の金澤宏次氏の発言では、初期の企画の段階では「移民を通して眺めた日本」みたいな感じだったような書き方である。つまりこのYahooページを見る限り、移民一辺倒の最初の企画の段階から、脚本として日本とブラジルの両方を描くと決定することになった経緯は、資料収集後の橋田さんのオリジナルの着想ということで統一されている(NHKが言うような豊富な事実を背景としたものではなく、あくまでも橋田さん個人の着想のようにすら受け取れる)。一方のNHKは、公式見解としては岡村氏の作品を視聴する以前の、企画の段階で日本とブラジルに姉妹が離れ離れになることが決まっていたと主張しているのだが…どっちなんだ? それは別にして、このインタビューの橋田さんの談話には、型にはめすぎの部分はあるけれど、共感できるものも少なくない。 ところで、この橋田さんのご意見(どのように設定が決まったか)は、先日話を伺った醍醐先生のものとほぼ同一。直接関係なかったので書かなかったが、醍醐先生は「事件が報道されてから、日本に住む友人の作家にも電話して聞きましたが、私と同じ意見でした。つまり…(以下、リンク先の橋田さんのご意見)というのは、作家であれば誰でも思いつく極めて当たり前の設定ですよ」とおっしゃっていた。橋田さんがこれほどある意味で自慢げに話しておられるので、醍醐先生のご発言は、橋田さんに失礼な気もする。というか岡村氏批判を展開しておられる醍醐先生がおっしゃる「日本に住む友人の作家」とは、もしかして…いや、推測でものを言うのはいけませんね。次にお話しする機会があれば、ぜひ、お聞きしてみたいところ。可能であれば橋田さんに、「ブラジルの醍醐先生と友人と呼べる関係がおありで?」と聞くほうが良いかもしれない。何しろ醍醐先生は、岡村氏とも「友人」であられるそうだから。 【ナナメ読み】 卓見がちりばめられている宮尾進・人文研理事の「日伯学園構想」の寄稿を読んで思ったのだけど、「混血が進むと日本人としてのアイデンティティーが希薄になる」というのは本当なのだろうか…。私の友人(三世の日系女性で、非日系人と結婚)の場合、「日本人の血をひいている」ことをことさら強調し、息子(当然、混血の四世)にもそういう日本人らしさを求める。いっしょにいると、こちらがめまいをするぐらい。なにかこう、混血とか戸籍(血統証明書)とか世代とか、そういう血で語る(参考:血は争えぬものか)だけではない、別のバイアスが存在するのではないかと思うこのごろ。ま、それはたぶん、「文化の換金性」だろうという憶測はある。 例えば22日付のニッケイ紙で宮尾理事が紹介されているスペイン系の場合、銀行や電話会社、投資ファンドも含めて、ブラジルにはものすごい数のスペイン系企業が存在する。しかも日本の進出企業と違って、ブラジル国内での出世だけでなく、スペインの本社への登用という道も存在する。日系の場合、所詮は「出稼ぎに行く」程度の換金性しか持ち合わせていないという印象。それなら、どんどん混血して「持ち札を増やす」ことのほうが得策では?(笑) そして、そうなってる。だから、その人にとっての選択肢として換金性が高い場合は、混血が進もうが、世代が進もうが(スペイン系どころか日系であっても)強調されるし、数ある選択肢の中で相対的に換金性が低ければ強調されないという、単純な市場原理であるように思われる。 つまり、いくらブラジル側ががんばっても、日本の市場価値が低ければダメだってこと。 2005.10.2 2 ▲「盗作」=「そっくりかどうか」でしか判断できない人たちが多いことに、改めて驚く。というか、脳内で一定のパターンを当てはめて勝手に「理解した」つもりになり、あとは思考停止と、新規情報の遮断。はて、どこかで聞いたようなこの論調…、養老猛氏の「バカの壁」じゃないか。なんかこう、ブラジルの日本語新聞の「死亡広告」が出てもおかしくない様相を呈しているな。 2005.10. 20 ▲しばらく取材活動に追われていたわけですが、取材を通して得た情報のうち書いて良いものはすべて出したので、貴卑談語も再開します。取材対象との距離だけじゃなく、そのあたりもケジメがなきゃね。一応、一件の要点だけをまとめておきましょう。 1) 2003年2月のNHKの状態は、表現どころか内容の一致の確認という理由で、岡村氏の作品を視聴できる状態でなかった可能性が高い。もちろん、できた可能性は否定しないが、NHKが真実を語っているというのは、具体的な情報がなければ納得しがたい。。 2) 橋田氏の脚本執筆期間は6ヶ月。別に3ヶ月、資料に目を通す期間があった。 3) 資料収集はNHKエンタープライズ21がやったので、それ以前(当然、2003年2月を含む)に脚本は完成していない。 4) NHKの言う「企画」とは、脚本の完成を含まない段階のものである。 個人的には、2003年4月から6月ごろに第1話の脚本が完成、約1ヶ月ごとに順次完成させたと思える。これが一番、状況説明とつじつまが合うと思うが、いかが? 5) NHKが嘘に近いコメントをしていたとするなら、その理由は岡村氏との一件という以外、説明がつかない。もちろん、嘘じゃない可能性だってある。だから、少なくとも私は真実を知りたいと思って調べた(が、どうも当地の日本語新聞の記者たちは真実を知りたくはないらしい)。 2005.10.1 8 ▲【ナナメ読み】 「日本の人口が減っても外国人の日本人化で補える」@散人ブログ 散人先生の発言ではなく、松下電産副会長であられる松下正幸氏のコトバ。 2005.10.1 4 ▲サンパウロ市では13日、今年最高気温を記録したそうだ。今日も、暑い…。 2005.10. 11 ▲【ナナメ読み】 NHK疑惑@サンパウロ新聞 醍醐麻沙夫先生の投稿とモザイク欄。書いてみたいことはいろいろあるが、つまりは、「都会(日本)から地方(含・ブラジル日系社会)への利益誘導」を支持するという趣旨のご発言(談語フォーラムの書き込みをご覧下さい)。ちなみに醍醐先生が書かれておられるニッケイ紙「超積乱雲」は存じ上げませんが、それ以前のパウリスタ紙からニッケイ紙にかけて醍醐先生が連載(すみません、名前を忘れましたが、積乱雲じゃなかったかと…)を執筆されておられた当時、担当だった私とY専務が醍醐先生に、「この連載(戦前・戦後の日系社会が舞台)は、例えば最後は現代まで飛んで、孫が日本に出稼ぎに行くという壮大な内容にされてはいかがです?」などという話をしたことがある。当時、醍醐先生は日々の連載にお疲れのようで「うむ…」と長期連載の可能性には口をつぐんでおられた(実際に連載も、そこまで行かずに終了)。何度か定期的にお会いしたものの、日系移民の家族の物理的な広がりというものの構想として、孫が日本に行くという発想はありこそすれ、移民してきた本人が日本に行くというものは、当時の私たち3人には、なかったと思う(少なくとも私にはなかったし、日本とブラジルを舞台に…という発想は、この時点では醍醐先生にはなかったと存じます)。その「当時」というのも、岡村淳氏の作品が発表された後のことである。 2005.10.0 8 ▲【ナナメ読み】 よくあるご質問@NHK この回答でNHKが主張している事柄の要約 1) 制作スタッフの一人がたまたま、(中略)確認するため視聴しましたが、重なる面は全く無いと判断しました。 2) このドキュメンタリーに関する情報は、ドラマの制作責任者や橋田さんには、伝わっていません。 3) 「ハルとナツ」は橋田壽賀子さんの人生から滲み出た、固有、かつ独自の構成、人物設定、セリフによる橋田さんのオリジナル作品です。 要するに、 1) 著作権に関する判断を下す立場にあったのは、岡村作品を見た制作スタッフのひとり。 2) 1)の理由により、責任者や橋田さんに伝えなかった。ゆえに、制作責任者や橋田さんがNHKを通じない形で岡村作品を視聴したかどうかは不明(確認もしていない)。 3) オリジナル作品には違いないのは、橋田壽賀子さんの人生を見ればわかること。 NHKって、主張にものすごく整合性のある会社ですね(笑)。さすが、日本を代表する報道機関。 2005.10.0 7 ▲【ナナメ読み】 宛名違い@岡村淳日記 笑った。そうだよな。金儲けして日本に富をもたらそうとした移民と違うよ、駐在員の皆様は。何しろ、お金儲けするために企業から外国に派遣されているのではなくて、夜の民間外交を目的に派遣されて利益を地産地消しているんだもんな。立派だよ。そういう主張をしたいのかな。 2005.10.0 6 ▲【貴卑談語】 日本国籍マスコミ人@ブラジルのセンス 2005.10.05
▲ NHK疑惑がとても他人事とは思えず…なぁんて書きながら、実は、岡村さんへのメールの返信をサボって未明まで、パソコンの自作で格闘していたことを白状しておきます(笑)。で、そんな状況で朝がきて、(郁)記者の「オーリャ!」に、ちょいと和ませてもらったりするわけですな。でも、これを読んでふと思った。「記者の皆さんは、記事をパクられたらどうするよ。やっぱり、『読みたい新聞(記事)じゃない』から、パクられる心配なんてしたことないですか? だからNHK問題も他人事で独自取材はなしですか?」。いえいえ。少なくとも私は毎日、ワクワクしながら当地日本語新聞のページを開けていますよ、新聞社の皆さん。 …ということで、今日の紙面で一番面白かった記事(大耳小耳)をパクって読者の皆さんに紹介してみます。ちょっと文章が練られていないけど、そこがまた、このコーナーらしくていいのだ。ただ、どうしても「そこまで崩れたらアカンで」と思えるところは突っ込んでみました。 今月一日に帰国した上原文協会長の記者会見で、大浦文雄氏(肩書きないのか? 何でフルネームなんだ?)は「百周年をアピールする必要がある」と訪日の理由を語った。九月二十日の小泉総理(こっちは苗字だけ?)との面会後、首相番記者に取材された上原会長。面会の内容などを聞かれ「表敬訪問です」と一言。その態度を大浦文雄氏(またもやフルネーム)は「さすがだった」と賛辞していた(という表現は使わないよな、「賛辞を呈する」だろよ)が、それがアピールの姿勢といえるのかどうか……。 どうです? もうね、文協関係者がどんな間抜けなことを日本でやってきたか、手にとるように分かりますよね。こんな記事が読めるかも…と思うと、そりゃぁ毎朝、楽しみですよ。長い元記事のほうを読まなくても良いようにまとめてあるので便利だし(…てか、それは反則だよ。長い記事よりこっちが楽しめるってのは、ちょいイケズやで)。 2005.10.04 (その2) ▲【ナナメ読み】 疑惑のNHK@岡村淳日記またの見出しを「おまいらジャーナリストですか?」 岡村淳さんから、宮尾先生のコメントはサ紙じゃなくてFLASHのものというメールが、フラッシュのコピーと共にメールで届く。実はあの部分、もう10回ぐらいは読み返したのだ(その割には肩書を所長にしていますが、私)。まさかブラジルの日本語新聞記者が、こうした問題を「日本の大メディア様が報じたから…」という体たらくで模写(パクリ)をするとは思えなかったのだ。けど…裏切られた。まぢ、「おまいら、ジャーナリストですか? それとも、名刺だけの記者様ですか?」。私の現役時代、バールでビールをあおっては、「巨大企業で記者クラブ制度が支配する日本には、ジャーナリズムが残ってへんのや。せやから俺らが、ブラジルの日本語報道を通じてそれを見せつけたる!」と、ワイワイ話しながら怪気炎を上げていたあの人やらこの人やら、今ではベテラン記者となった人たちの顔を思い浮かべると、本当に、悲しくなって涙が出てきた。一連のNHK問題に関しては7月31日の短信で、当地の日本語新聞は真実を報道していないと判断したわけですが、それの確認になったわけだ。あと、この岡村日記にあるニッケイ新聞の「円満解決に結びつけたがる傾向」についても、すでに5月2日に、文協会長選がらみで批判したとおり。 サンパウロ新聞もニッケイ新聞も、読売新聞(とFLASH)のパクリやってるわけだから、NHKを批判できないってことなのかもな。…はあ。少なくとも私は、質問に答えた振りをして答えていないNHKよりは、岡村淳さんを信じる。NHKのドラマを見ていない段階であっても。この問題は、岡村さん個人とNHKの問題じゃないと思う。物理的に日本から自由(日本を飛び出しましたって人間)ってだけじゃなく、意識レベルまで物理世界の枠組みから自由かどうかという部分の、試金石じゃなかろうか。 2005.10.0 4 ▲【ナナメ読み】 盗作疑惑のNHK@岡村淳日記 とりあえず、朝一番で日本語新聞2紙の報道にざっと目を通す(もうね、昨夜からワクワクしてたんだ)。それで、このところ巡回コースから外れていた(他意はなくて、ブラウザの変更が理由)岡村淳さんの日記を拝読、関連ページを巡回。今日のポイントは、宮尾進・人文研究所所長のコメントかな。ブラジルの日本語メディアならではの報道と、ウェブの利点を味わう。ところで、少し前のサンパウロ新聞の報道では、同紙記者の質問に対してNHK側は「そのような作品は知らない」とコメントしていたんじゃなかったっけ? コメントが「知らない」から一歩前進というよりも、内容的には180度も違う。これでは、NHKを信用しろというのは難しいな。 個人的には、「盗作」というインパクトのある言葉は最後に取っておいて、「参考」という言いまわしで言質をとって、じわじわと締め上げていったほうが落としやすかったんじゃないかと思ったりする。最後に、「それは、参考じゃなくて盗作というのだぞ、ゴルァ!」って感じで。でも、一筋縄じゃいかない相手ではありますから大変です。 【備忘録】 NHK盗作疑惑 NHKの見解(<>内は管理人の疑問) (1)大筋が決定した後に岡村淳氏の作品を一部関係者が観た。<当初、岡村作品を観ていないとNHKは主張していたような…?> (2)家族が生き別れになる移民の話はありふれている。<そもそも、質問に答えていない。質問は、生き別れになった家族が日本で再会するというストーリーについてのはず。あと、ありふれた話題を記念ドラマの骨格に据えるというのは、NHK的には普通なのでしょうか?> (3)内容にだぶりがなく参考にも盗作にはあたらない。<NHKは観てないので判断できない> 日系社会(含・岡村淳氏)の見解(<>内は管理人の私見) (4)ストーリーが酷似。<しているみたい、NHKは観てないけど> (5)そうそうあるエピソードではない。<同感。それは、家族の生き別れではなく、生き別れて互いに誤解したまま長い歳月を経て再会、和解するということが、だよ> (6)誠意がない。<と思う。NHKの見解も変わりすぎ> (7)盗作。<NHKは観てないので判断できない> ところで、こういうのは「橋田さんに資料として渡しておらず」(NHK)彼女が知らなかったのなら不問になる問題なのでしょうか? つまり、ストーリーの著作権は脚本家にあってNHKにはないのかな、ということ(<制作・著作 NHK>とかでまとまっているんじゃなくて、<制作・映像著作 NHK>ってのと、<脚本著作 橋田寿賀子>とかを併記する作品になっていて、橋田さんに著作権―つまり権利と義務―があるのかってこと)なんですが。教えて!えらい人! ちなみに新聞記事の署名は、少なくともブラジルでは、そういう意味なのですよ。 2005.10.03
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