9月の写真 |
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Primavera9月に入って、寒い日が何度か続いたものの、いよいよ春、という実感が湧く。 サンパウロ市というのは世界的に見ても街路樹が少ない街だそうだが、それでも、至るところにこうした大木がある。それが時に強風で倒れ、停電の原因になったりもする。 こうした大木を頑固に残しているところもあれば、そうした理由から突然、バッサリと切り落としたりするところもあり、大木に寄せる市民の感情は複雑なものがあるようだ。 その街路樹にも、そろそろ新芽が出始めた。朝夕こそ少し長袖が欲しいものの、日中の外出は半そででも暑いことが多い。 あと数ヵ月で雨季入りし、本格的な夏を迎える。その頃にはこの枝も、濃い緑の葉で飾られているはずだ。 ちなみに、市民の憩いの場である「イビラプエラ公園」のイビラプエラとは、グァラニー語で「枯れた大木」の意味であると聞いた。手元の簡略なツピー・グァラニー語=日本語辞典では、「枯れた樹木」となっている。本格的なツピー・グァラニー語=ポルトガル語辞典は現在発行されていないようで、入手するには古書をあたるしかないようだ。
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