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フルーツあれこれ
  Abacaxi (パイナップル)
 ブラジルのパイナップルは1年で、高さ80センチ、重さ20キロまで育ちます(ホント!)。と言ってもそこまで放置するわけはなくて、食用にするパイナップルの大きさ自体は日本の大振りのものと変わりません。アバカシという名前の由来は、ハワイ原産のフルーツにもかかわらずグァラニー語の” ibacati ”から。「香り高いフルーツ」という意味です。
※ 2004.12.16 訂正  niikou さんから、「パイナップルの原産地は、パラグアイから、ブラジルのマットグロッソにかけてです。自然の食べられないパイナップルを品種改良したのは、グアラニー族です」というご指摘がありました。調べてみますと、たしかに当方の誤りです。ブラジル(とパラグアイ)が原産でした。訂正させていただきます。niikouさん、ご指摘いただきありがとうございました。
  Açaí (アサイー)
 パラー州原産のフルーツ。濃紺のブドウのような小さな果実で、もともとはアマゾン川の下流の平野に多く見られた。カロリーが高く、鉄分、リン、カルシウム、カリウム、ビタミンB1、B2を多く含みます。サンパウロではアイスクリームに加工されたものが人気ですが。産地では他のフルーツと混ぜたフルーツポンチや、蜂蜜をかけて食べたりと、バリエーション豊かに食されています。
  Banana  (バナナ)
 ブラジルで食されているバナナは、実に多彩です。ナニカ、プラッタ、マッサンなどなど。その房は、5キロから大きいものは40キロにも達します。
  Cajá  (カジャー)
 カジャーは、ブラジル東北部で大変一般的なフルーツです。アマゾン地方では、タペレバー(taperebá=食べればぁ、ではありません)と呼ばれています。
  Cajú  (カシュー)
 カシューナッツのカシューです。ポルトガル語では、カジューと発音します。果物のようにそのまま、あるいはミキサーでジュースにして食用としているのは、実はカシューの花のがくが膨らんだもの。いわゆる果実じゃないそうです。カシューの木は実をなすまでに4年かかります。また1本の木から、平均で100キロから200キロの実がなります。
  Castanha-do-pará (パラー栗)
 パラー栗と訳される「 castanha-do-pará 」。栗というよりは、ナッツです。そして形は…私はつい、稲荷寿司を連想してしまいます。この実は滋養が豊富。パラー栗2個が卵1個に相当すると言えば、その威力が分かっていただけるはずです。何しろ、栄養失調者に与える非常用食料にもなっています。その成分は、17%がたんぱく質。さらにリン、カルシウム、ビタミンBがあります。授乳期の女性にも、ちょうど良いそうです。
  Chichá (シシャー)
 カカオと同じ種類の木の実で、東北部の半砂漠地帯で栽培されています。この木の実は、たんぱく質とリンが豊富です。その他のナッツ類に比べて、油脂分がたいへん少ないのも特徴です。
  Figo  (イチジク)
 イチジクは、1910年から1920年代にかけて、ミナス・ジェライス州ポッソス・デ・カルダスに持ち込まれたのが最初です。日本同様、とても一般的なフルーツです。
  Fruta-do-conde (バンレイシ)
 実は今回、和名(?)をはじめて知ったフルーツ。直訳すると「男爵のフルーツ」。名前の由来は、バイーア州知事だったミランダ男爵が1692年、アンティル諸島から持ち込んだため。別名、Pinha(ピーニャ)と呼ばれています。非常に甘いのですが、さっぱりした後味が特徴です。


これがバンレイシ

  Graviola (チェリモヤ)
 こちらも、まさかこんな名前があるとは…という感じのグラヴィオーラ。gravéola(グラヴェーオラ)と呼ばれる場合もあります。バンレイシを滑らかにしたような形状のフルーツです。大きいものでは、3キロにもなります。このほかには、coração-de-índio(インディオのハート)と呼ばれたり、jaca-do-pará(パラー州のジャッカ=パンノキの実)と呼ばれたりしています。
  Jabuticaba (ジャブチカーバ)
 名前の由来はツピー語のiapoti´kabaから。意味は、ボタンのように実るフルーツ。木の幹に、大粒のブドウのような実がなります。
  Jenipapo (チブサノキの実)
 イチジクに似たフルーツです。ジェニパッポという呼び名も、ツピー=グァラニー語に由来します。その意味は、「菜食するためのフルーツ」です。というのも、この果汁は、ボディーペインティングの染料としてに使われるためです。リキュールの材料としても人気があります。
  Sapoti (サポジラ)
 Sapotiは、チューインガム(のゴム)の原料となります。また、民間治療薬としてのSapotiの種は、カルシウム不足を補うためにつかわれるほか、食欲増進作用があるとされています。

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