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夏時間 寝ぼけの信号機

2003年10月20日

サンパウロ在住 美代賢志

 今年(2003年)のブラジルは、10月19日から夏時間入りした。といっても、南部と南東部の一部の州で、といった趣で、対象となっているのは以下の州。

 ゴイアス州、ブラジリア連邦直轄地、ミナス・ジェライス州、エスピリト・サント州、南マット・グロッソ州、サンパウロ州、リオデジャネイロ州、パラナ州、サンタ・カタリーナ州、リオ・グランデ・ド・スル州

 これらの州で夏時間を実施することにより、電力消費は全国平均として0.5%の削減効果が見込めると、MME(鉱山動力省)はコメントしている。が、各家庭で時計を修正する手間、どころか公共の物も含めた様々な時計やプログラムの修正などを考えると、たかが?0.5%ごときの電力削減効果を喜べないと思うのだが…。

 我が家の近くでも信号機が夏時間前のプログラムのままとあって、週明けの20日早朝、寝坊した信号機が黄色燈を点滅させていた。おかげで、通行量の多い一部ではかなりの渋滞となっていた。政治家にはもう少し、大きな視点から経済効果を計算して欲しいと思う。それは何も、1時間の早起きを強いられることからくる腹いせの意見じゃないぞ。

 一応、夏時間に関してもう少し説明しておくと…。ブラジルで初めて夏時間が実施されたのは1931年のこと。その後、同様の議論が行われて中断、1985に再開。以来連続して実施されている。通算では今回で30回目の夏時間実施になる。

 ちなみにこれで、日本との時差は11時間に縮小される。というわけで日本の正午がサンパウロでは同じ日の午前1時(夏時間実施前は午前0時)になる。日本からの電話が深夜になってしまうのも、はっきりいってコマル。日本の皆さん、これまでより1時間早めに電話をかけましょう。

朝寝坊している信号機たち

 

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