Home l 談語フォーラム l リンク l カタカナ表記について l サイトについて l ご意見

貴卑コラム l 作ってみようブラジルの味 l 迷訳辞典 l ブラキチさん いらっしゃい! l 何でもブラジルデータ

サンパウロ点描「メリークリスマス」

2004年12月21日

サンパウロ在住 美代賢志

 ご多分に漏れず、ショッピングセンターに行ってきた。どちらかというと、北部の、駐車場が無料のものが私(とブラ妻)の好みである。豪華、というわけではないけれども、少なくともパウリスタ大通りの近くにあるものよりは華やかで、ゆったりしている。

 この時期はどこのショッピングセンターにもパパイ・ノエル(サンタクロース)がいて、子供達と一緒に写真を撮影させてくれる。昨年は大人しくしていたハチ娘だったが、今年はなぜか大泣き。

 そのパパイ・ノエルの撮影小屋の横を、幼児向けの汽車が走っていた。

 ハチ娘が夢中になってそれを眺めているので、「乗せてあげよう!」とブラ妻がいう。

 見ていると、びゅんびゅんと通り過ぎる。かなりのスピードで、1歳そこそこの子供が大丈夫か?とも思ったのだが、泣いたりさえしなければ、座席にベルトで固定するので大丈夫だろうと、係りの女性は言う。

 汽車が走り出すと、娘は、真剣なまなざしでチンと座っていた。どうやら、ずいぶん気に入ったようである。何枚か撮影したが、ビデオで撮影してあげた方が、良かったかもしれない。

大人には見えない何かを見ている。サンタもその何かだったなぁ。

 ところで、ショッピングセンターのパパイ・ノエルには、同じような服を着た若い女性が傍らにいる。私はてっきり「サンタ助手」だと思っていたのだが、ブラ妻は「ママイ・ノエル」だと言う。つまりはサンタのオジサンの奥さん。「映画とかだと、だいたい同い年だぜ、パパイ・ノエルとママイ・ノエルは。若すぎないかなぁ…」。「あれは、ママイ・ノエルよ。他にいないもん」。

 たしかに、バァさまよりは客受けも良いか。それにまぁ、パパイ・ノエルも男だしな。…と、夢があるのか、ないんだか、複雑な心境になるのでありました。

 ということで皆様、メリークリスマス。そして、よい年をお迎えください。

貴卑コラム目次 l ページトップ

当サイトに掲載の文章や写真、図版その他すべての著作権は、断りのない限り美代賢志個人に帰属します。

Copyright (C) 2002-2004 Kenji Miyo All right reserved.