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ブラジルのネチケット

2005年1月18日

サンパウロ在住 美代賢志

 ブラジル人とメールを交わすようになってまず気付いたのは、「HTMLメールが標準」ということだった。アクセントなどがあるので、当然といえば当然か。日本では今でも、メールといえばテキスト、みたいだけれど。

 あと、今でこそ減少したが、例えば1996年ぐらいだとウィルスに感染しているパソコンも多くて、感染してからどうしようかと悩むというのがブラジル人のパターンだった。現在はさすがに、多くの人がウィルス対策ソフトを導入している。

 で、話は変わって現在、とある事務所を手伝っているのであるが、どう考えてもその1台が、ウィルスに感染している。このパソコンに登録されていて、かつ私の全く知らないアドレスに対して、私名義でウィルスが送られる。かと思えば、このパソコンに登録されていて、かつ私の知らないメールアドレスから私宛にウィルスが送りつけられる。どうです?

「いや、(お客さんの)○○さんに問い合わせたが、俺からウィルスは送りつけられていないといってる…」

 と、事務所の所長であり、そのパソコンのオーナーである某氏は、ウィルス感染はありえないと、キッパリ言い切る。この発言が、少なくとも2005年のこの時期のウィルスの理屈として破綻していることが明白なのは、読者の皆さんもご承知の通り。

 そこで先日、またもや送り付けられてきたウィルスの種類から、どのようなファイルが作られるのか調べてみた。で、該当のパソコンをチェックすると…。

「ありますねぇ…。これに感染すると、このファイルが作られるそうです。それで、このパソコンに登録してあるメールアドレスを詐称して、ウィルスを送りつけるそうです」

「ふぅん。じゃぁ、削除してよ」

「単純に削除できないし、レジストリの書き換えも必要みたいです。対策ソフトを入れるか、綺麗にしてからウィンドウズを再インストールすれば…(これ以上はタッチしないのが私のポリシーなのだ)」

 もちろん、その後のリアクションなんて、あるわけがない。だって、そのパソコンが感染していたからといって、自社の業務(メール送信)に支障があるわけじゃないから。そりゃそうだ。支障があるのは、むしろ受信する側なのだ(爆)。「俺が今まで通り使えるんだったら、いいや。一部の人が文句を言ってるみたいだけど、だから何?」。

 ちなみにこの事務所は、メールによる情報発信が主な業務…だったりする。1年も前のウィルスがこうして生存していることを思うと、世間一般の考え方とは、実はそんなもんなのかもしれない。ウィルスごときで騒ぐ方が、どうかしているってことなのか(そうでないことを祈っておりますが)。

E-1+OM 50mm F1.8。絞り開放、等倍切り出し。滲んでフワフワですな。
オリンパスはF4以上絞るよう推奨している。

 とまぁ、こんなことを書いてみたのは、コーヒー師匠TKYMさんのページが気になったからなのであります。あ、ちなみに某氏は、日本人でありますよ。

TKYMさんのサイトはこちら。【This is TKYM Speaking.

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